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2006年04月18日
[チェロと音楽]

バッハ無伴奏チェロ組曲は妻の作品?

"Cello"というキーワードに引っ掛かるニュース配信にまぎれこんでいた、 オーストラリア国営放送ABCのニュース。

Bach's wife believed to have penned cello works [豪ABC, 06.04.18]

バッハ/無伴奏チェロのための6つの組曲 フルニエ

オーストラリアのダーウィン交響楽団指揮者でダーウィン大学助教授の Martin Jarvis という人の研究。 J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲は妻アンナ・マグダレーナが書いたと主張しているそうです。 アンナ・マグダレーナはバッハの弟子で優れた音楽家でもあったとされる女性。 当時女性は作曲家になれなかったためバッハの名で楽譜を遺したのではないか、と。

(「マドモアゼル・モーツァルト」みたいな話ですね)

ニュースには、バッハ研究の国際的権威として日本の富田庸氏が 「確信は得ていない」が「もし本当なら多くの本が書き換えられないといけない」とコメントしています。

「音楽の父」だけでなく「音楽の母」もいたかも知れない、という話。

Researcher raises doubts on Bach [Melbourne Herald Sun, 06.04.18]

[追記]
22日には英テレグラフ紙、25日にはニューヨークタイムズ紙でもとりあげられました。
Bach works were written by his second wife, claims academic [Telegraph, UK 06.04.22]
Arts, Briefly : Behind J. S. Bach [NY Times 06.04.25]
…「マーチン・ジャービス教授によるとバッハの写譜をしたとされているアンナ・マグダレーナ(1701-1760)は6つのチェロ組曲を作曲し、ゴールドベルグ変奏曲の作曲において重要な役割を果たし、さらに平均律クラヴィーア曲集第1巻の前奏曲を書いた可能性があるという。ジャービス教授は、科学捜査(forensic science)の手法を用いたといい、J.S.バッハの筆跡による楽譜がないことと曲そのものから、現存するアンナ・マグダレーナの筆跡の楽譜がオリジナルだと考えられるという。年内に出版される予定のこの説を聞いた専門家たちの反応は興味深い(intrigued)というものから否定的(dismissive)なものまでさまざまだ。」(NY Times: 試訳)


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