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2004年12月05日
[このblogについて]

ブロガーはストリートミュージシャンである

今年の「現代用語の基礎知識」選の流行語大賞は北島選手の「チョー気持ちいい」でしたが、 アメリカの"Word of the Year"は、blogだったそうです(USA Todayより)。 オンライン辞書サイトMerriam-Websterの検索が 元になっているそうですが、事ほどさようにアメリカのひとが「blogって何だ?」と注目した年だったということだと思います。

これには大統領選挙で、民主共和両党が積極的にブログを利用した、ということも関わっているし、とりわけ ブッシュ大統領の軍歴疑惑の証拠書類とされるもののウソを暴いたのもブログだった(CNET.japanより)という象徴的な 出来事もあったりしました。

アメリカで起こることは少し遅れて日本でも起こる、という法則に従えば、 日本でも来年あたりブログが注目される事件が起こる、と予言しておきましょう。
ブログが発端で悪が暴かれる、というようなことであればいいのですが、 「えー、あの"ブログ"なんか、やってるの?」と白い眼で見られるような悪い 注目のされかたにはならないことを祈ります。やりにくくなるもんね。

なぜブログを書くか、ということを考えて、ふと、自分のしている行為は ストリートミュージシャンと同じではなかろうか、と思い当たりました。 路上で演奏するのは自由。たくさんの人に見てもらえば、それはそれでうれしい。 けれども演じる場所や演目は、あるていど身の丈に合わせて選ぶ。 たまには渋谷ハチ公前に挑戦してみたくなったりもするけど、やっぱりベースはローカル駅の裏のこのへんかな、とか。

ストリートミュージシャンですから、基本はアマチュアです(路上演奏で生計を立てているひともいるだろうけど)。 プロではないから、クオリティもそれなりでしかないだろうし、気が向かなければ書かないこともある。 いつも見てくれる人のために何か書かなきゃ、なんて思うこともあるけど、 そこはアマチュアだから無理はしません。

僕は実名も晒していますし、家族にもこのブログのことを話していますが、そのへんはひとそれぞれだと思います。覆面ミュージシャンでも、あれはいったい誰だろうとゆかしく思うてなことがあります。僕の場合は 「お父さん、そんなこと恥ずかしいからやめて!」といわれたらやめるつもりですし、 そう言われるようなことはやらないつもりです(幸い今のところ言われていません)。

ストリートミュージシャンとはいえ、目指すものの「品質基準」──なんか堅い言葉ですが──は、 プロもアマも同じだと思います。わたしがほかの方のブログを見るときの基準であり、 笑われるかも知れませんが、できれば自分もそうでありたい、と心がけていることです。

  • 独自の情報がある。何でもいいから稀少な情報がある。
  • 独自の視点がある。単なる感想文でもいい、どういう視点からそう思ったのか、 その人のバックグラウンド(年齢とか性別とか職業とか)がわかると、そうか同じ出来事にも この人はこんなふうに思うんだ、と発見がある。
  • 継続性がある。やはり一定頻度で更新していて欲しい。 テレビやラジオや新聞のように、何か流してくれるということじたいに引かれて見に行ってしまう。
以前、マスコミ業界にいる友人にこの考えを話したところ、
「マスコミの『品質基準』と同じじゃないか!」
と言われました。その通り。だから、ストリートミュージシャンも、いつかはライブハウスやNHKホールや武道館で歌ってみないかと声がかかったりして、と大胆なことを夢見たりもするものです。

さいきん、逆に、プロの物書きや記者の方がブログを始めるというのも増えているようです。 いわばプロの演奏家が路上に出てきて演奏し始める、ということで、 アマチュアからすれば、その文章術などのクオリティはさすがというしかないのですが、 職業的に知りえた取材情報を披瀝することはできないでしょうし (私もサラリーマンであるいじょうそのことには気を使います) 見られる眼も厳しいことでしょうし、多少、同情の念を持って見守っています。

そこかしこにプロみたいなミュージシャンが立って演奏するようになったら、 ストリートライブはどうにもやりにくいな、 と思う日が来るのかも知れません。 その日が来るのと、飽きるのとどっちが先になるかわかりませんが、それまでは ぼちぼちとこのブログを続けるでしょうね。

ここまで、葉桜日記のTompeiさんに触発されて書きました。
[追記]徹也(涼さん)にもトラックバック。
[04.12.06加筆]
[05.01.27追記] 私より2ヶ月前にブロガーをストリートミュージシャンに喩えていらした大西さんという方のブログの記事(04.10.22)があるのを知りました。敬意を込めてトラックバックします。


コメント(6)| この記事のリンク

■ 共感しました。
まったく仰有るとおりです。自分なりの品質基準に少しこだわりつつ、続けて行ければいいなと思っています。
トラックバックをつけさせて頂きました。
 (2004-12-05 19:28:13)


■ お詫び
お早うございます。

先程、自分の記事からこちらへ飛べず、再度URLを入力し直しました。
キチンと確認してからアップせずに、もうしわけありませんでした。
 (2004-12-06 09:48:11)

■ トラックバックありがとうございました。
アメリカでは、blog が今年のword of the year なんですね。日本のマスコミでもかなり取り上げられるようになりましたが、まだ認知度は低いように思います。家族や友人に「ブログをやっている」と言っても、「何、それ?」と言われそうだもの。

ずぶずぶの素人ミュージシャンゆえ、自作の歌も歌唱力も低レベルでとても聴衆を感動させられないけれど、たまには共感してもらったり、「へぇ!」と思ってもらえたらいいな、と思っています。素人だからできる面白さもきっとあるはず。ミュージシャン同士が触発しあって成長していかれたら最高ですね!
Tompei (2004-12-06 10:28:43)

■ 言い得て
妙ですねー。そうだそうだ。
ayakokin (2004-12-06 19:34:45)

■ おもしろいたとえですね
>やっぱりベースはローカル駅の裏のこのへんかな、とか。

私などローカル駅をおりて2分歩いたところに店が3件くらいある前の広場の片隅ってとこですね。
ふらんす (2004-12-07 20:45:07)

■ コメント感謝
> みなさん
コメントありがとうございます。
実はあんまり「ブログ」が来年の流行語大賞みたいなことにはなって欲しくないですよねー。

> ふらんすさま
ローカル駅って言ってもふらんすさまの場合、「パリ郊外の…」でしょ?それはそれで素敵ですよー、やっぱり。
yoshi (2004-12-07 20:51:33)

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