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2004年10月30日
[ことば]

半ドン

 (以下は,去年の6月に書いたものを直して再掲したものです。)

 いまどき半ドンとはもう言わないらしい。週休2日制の定着のためか。学校でも「午前授業」としか言わない。 息子や娘が友達にリサーチしてくれた限りは,もはやいまの中高生は「半ドン」という言葉を知らない。 ( 「半分鈍感?」「半分の丼?」「ポケモンの名前?」など)

 半ドンのドンは,ドンタクのドンで,オランダ語でzontag(日曜日)から来ているらしい。 明治時代には休日全般をドンタクといったという。ドンタクといえば博多どんたく祭りだが、これも休日 という意味からその名がついて明治12年に始まった。松囃子としての祭りそのものの歴史は800年と古い。

 半分休日だから,半ドン。

 しかし,休みを表す「ドンタク」のほうは博多どんたく祭りの名くらいにしか残っていない「死語」なのに, 「半ドン」のほうだけが長く(少なくとも昭和まで)生き残ったのはなぜか?

 明治の頃大阪では,大阪城の天守閣から市中に正午の時を報せる大砲を撃ったらしい。 「お城のドン」と言って市民に重宝されまた親しまれていたという。 想像だが,「お城のドン」が鳴るまで働けばいい日としての 「半ドン」だけが大阪人の話し言葉に生き残り,それが全国に広まったものだと思う。 それ以前に休日一般を表す「ドンタク」は死語になった。

 いずれにしろ,もはや「半ドン」も死語になった。


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