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2006年11月01日
[ことば]

犬の名前ランキング

11月1日は犬の日「犬の名前ランキング2006」 [アニコム 06.10.31]

いぬのきもちカレンダー2007

朝日の朝刊に出ていた話題。1位はチョコ、オスでもチョコ、メスではモモだそうです。リンク先にランキング一覧。同社の保険に入った6万頭以上がサンプルだというから相当信頼できそう。

うちにはペットはいないのですが、さいきん周りの話を聞くと「和名回帰」の傾向が顕著じゃないかという気がしています。葉山のまかべさんの澄くんしかり、新妻聖子さんの天馬くんしかり。


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2006年09月07日
[ことば]

帝王切開

ローマ人の物語

なぜ「帝王切開」というようになったか?英語では caesarian section, ドイツ語では Kaiserschnitt. これらはいずれもラテン語 sectio caesarean から来ているとされる。

やっぱり調べている人がいるんですねえ…。数ある説がネットの中で開陳されている中、多くの他説に触れ原典に近い資料に当たっている考察として
「帝王切開の語源に関する覚書」
が最も信用できるように思いました。カエサル(シーザー)がこの方法で生まれたという伝説が(史実としてそれはありえないと見られているのですが)16世紀、sectio caesarean という造語を生み出すときに意識されていたのではないか、とする説。
検索上位に来るものが必ずしも信用できるとは限らない。たとえば「誤訳説」をとるものは「ラテン語 caedere(切る)に由来する」としていて、それはかなり尤もらしく思えるのだけれど、「ドイツ語 kaiser には『皇帝』の他に『切る』という意味もある」と少し調べればわかる間違いをおかしている(そういう辞書を挙げている人はいない)。

かくいう僕は、これまで「帝王」というくらい「とても大切なところ」を切るからなんだとなんとなく思っていました。それ以上の疑問は言い出しにくかった…


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2006年09月04日
[ことば]

お父さん、お母さん

産経抄―この五年

4日の産経抄。第三者に自分の身内について話すときの言葉遣いについて。

……先週末の小紙文化欄に載っていた○○さんのインタビュー記事を読んで、合点がいった。好きな食べ物は「お母さんの作ったポテトグラタン」で、「お父さんもオタクだ」ったそうだ。 ▼○○さんといえば、若者から熱狂的な支持を受ける劇作家であり、芥川賞候補になった小説家でもある。いわば日本語の最先端で仕事をしている人に向かって、敬語のイロハを説くなど、いくら厚かましい小欄だってできやしない。……
同じ新聞の記事(とインタビューに応えてくれた作家)を皮肉っているのを良心と見るか、矛盾と見るか…。
実際のインタビュー記事[産経 06.09.02]。

……これはいくらなんでもまずかったですね。
あわてて我が子たちにも念を押しておきました。

[追記 09.07] このあとこの作家の言葉遣いが適切か否か、先日別の作家が新聞のコラムに書いた仔猫殺し告白のときほどではないにしろ議論になるのではないか…と思っていたら、意外にもブログなどでほとんど話題になっていないので拍子抜けしました。問題に思う人が少ないのか、産経抄の皮肉が理解されなかったのか。


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2006年05月23日
[ことば]

瀕死語

最近拾った絶滅の危機に瀕した「瀕死語」。死語になるのはもはや時間の問題。

  • 官製はがき。先日新聞で。郵政民営化されると自動的に官製ではなくなる。
  • 帰るコール。ドラマ「トップキャスター」で。10年前から服役していた男がいうこの言葉を矢田亜希子はわからない。天海祐希はわかる。
    電話、オフィス機器用語は結構ありそう。テレックスとか。[追記: ポケベル、ピッチなどの指摘を頂きました。]
  • のしいか。食品としてもさることながら、「のしいかにする」「のしてやる」という用法が瀕死。[追記: 用例「おれは怪物くんだ…たたんでのしいか♪」]
    食品関係も他に結構ありそう。
参考: 半ドン停車場(ていしゃば)


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2006年05月18日
[ことば]

アメリカで流行っている変な名前

And if It's a Boy, Will It Be Lleh? [NYTimes 06.05.18]

見出しだけでは「何のこと?」と思う New York Timesの記事ですが、アメリカで最近 Nevaeh という女の子の名前がポピュラーになってきたのだそうです(カタカナだとナヴェイア、あるいはネヴェイア、ナベヤ...というところでしょうか)。2004年には堂々第70位。日本人にも耳慣れた Sara, Vanessa, Amanda などの名前よりも今や多いのだそうです。
 この由来が普通ではない。
 なんと HEAVEN (天国) の逆で NEVAEH ...... 2000年に人気ロックスターが自分の娘にこの名をつけてから 流行り始めたのだそうです。

冒頭の「それならもし男の子だったら LLEH か?」は、そういう意味。

ふつう名前をつけるときには「気がきいているかどうか」とか以前に、 歴史とか由来とかをもう少し気にすると思うのですが、いいのでしょうかね。 赤ちゃんに最高の名前をつける本―名づけ本の決定版 (2005-2006)

もうひとつこの記事からリンクされている「アメリカの人気名づけランキング」が、 1880年代からのアメリカ人の人気名づけの変遷がグラフで見れて面白いです。

Interactive Graph of Baby Names [iVillage]

最新のデータで2004年のナンバーワンは男の子が Jacob, 女の子が Emily。
アメリカ人といえば思いつく名前を入れてみてください。Mary とか Alice とかいう 名前は今やランキングにすら入っていないんですよ!

日本人の名づけなら何度か紹介していますが、明治安田生命の 生まれ年別の名前ランキングをどうぞ。2005年は男の子が翔・大翔くん、女の子が陽菜ちゃん でしたね。

[05.19追記] Nevaeh が Sara よりも多いと元記事にも書いてありましたが、同じサラでも Sarah のほうがつづりとして一般的で、こちらは2004年第12位でした。

[05.20追記] 朝日でも20日朝刊海外面で取り上げていました。「ネバヤ」とカナ。元のニューヨークタイムズの記事中では "commonly pronounced nah-VAY-uh" と。


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2006年04月29日
[ことば]

トラウマとトロイメライは関係あるか

白鳥~チェロ名曲集

CDを整理していてふと、シューマンのトロイメライと、 精神的外傷を意味するトラウマとは関係あるのではないか、と思い調べてみました。

するとトラウマ(Trauma)はもともとギリシャ語で、精神的というよりもともと物理的な外傷 を意味する言葉で、それをフロイトが精神的外傷を表す言葉として「輸入」したのですね。 ギリシャ文字で書くとτραυμαでしょうか(自信なし)。

いっぽうトロイメライ(Träumerei) は、夢想(にふけること)で、 動詞 träumen(夢を見る)から来ている。a にウムラウトが付いているし、全く別の言葉なんですね。

ただ、夢という名詞は Der Traum(ウムラウトなし)でトラウマを連想させなくもない。 そのへんをフロイトは「掛け言葉」のように意識したのではないか、と考えられます(想像)。

なお Trauma はギリシャ語ですから複数形は Traumata になります(Datumの複数形がDataであるが如し)。 ドイツ語は Traumen, 英語は traumas を許しているようではありますが、Traumata(トラウマタ)が正しい。 まあ「心の傷がたくさん」という話をすることはそう多くはないのかも知れませんが…

結論としては、トロイメライとトラウマは「関係ない」。

(この話を書いたのは、ブログにウムラウトを書く方法を試してみたかったからでもあります)


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2006年04月21日
[ことば]

スリ(Suri)・クルーズ

マイノリティ・リポート

トム・クルーズとケイティ・ホームズの間に生まれた娘がスリ(Suri)と名づけられ、これが「ヘブライ語でプリンセス、ペルシャ語で赤いバラを意味する」と報道されていたのですが、ちょっと首をかしげました。ヘブライ語で「プリンセス」の意味を持つのは、アブラハムの妻サラ(Sarah)ではなかったか?

と思っていたら、さっそく記事が出てました。

Baby Suri a Hot Topic in Israel [AP via SFChronicle 04.20]

イスラエルのラジオアナウンサーも「Suri なんていうことば聞いたことがない」、テレビでも「どうやらわれわれはトム・クルーズから新しいヘブライ語を教わったようだ」と。

この記事で取材に応じたヘブライ語に詳しい権威によるとプリンセスを意味するヘブライ語は Sarah (殿下を意味する"Sar"の女性形....やっぱり!)。Suri は Sarah の愛称・別称で、そう発音するのはポーランドやハンガリーのユダヤ人(いわゆるアシュケナージ)たちだそうです。

トム・クルーズ、ずいぶんひねったもんですね。

同内容だけど見出しが面白かったのは→ Cruise's Suri sounds like Greek to Hebrews [San Jose Mercury News 04.20] "Greek"は文字通りにはギリシャ語ですが、転じて「よくわからない」「ちんぷんかんぷん」の意味。

日本語でのスリの意味(pickpocket)に気がついた海外メディアも出始めました[The Sun, UK, CBSNews]。


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2006年03月07日
[ことば]

白羽の矢が立つ

きのうのエントリーにあった産経新聞記事対してしのさん曰く

白羽の矢(←タモリのジャポニカによると本当は良い意味ではないらしいですが)…[みゅーじかるの時間]

そうなんですか!……辞書を調べてみて、おお、確かに!本来「当たってうれしい」ものではないことがわかりました。

白羽の矢が立つ
《人身御供(ひとみごくう)を求める神が、その望む少女の家の屋根に人知れずしるしの白羽の矢を立てるという俗説から》多くの中から犠牲者として選び出される。また、一般に多くの中から特に選び出される。「社長候補として―・った」[大辞泉 Yahoo!辞書]

人身御供って……(汗)。

イラク復興支援の成果をPRするといっても、「成果」にもいろいろ見方や議論があるでしょうから、たしかに進んでは名乗り出にくい仕事かも知れません。そこのへんを考えたかどうかはわかりませんが、産経新聞の言葉の選び方はさすが「適切」だという気がします。


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2006年01月25日
[ことば]

「鼻毛が出てますよ」を英語で何と言うか

釈由美子 NHK「英語でしゃべらナイト」は 楽しい番組である上に、いろいろ考えさせられる。

即興のスキットで「鼻毛が出てますよ」を釈由美子がどう言うかと思っていたら
"Please use this mirror."
ときた。鏡で顔をチェックしたほうがいいですよ…とこれはなかなか機転の利いた名解答 だと思っていたら「バツ!」だという。英語は直接的な言語(direct language)なのだから、 ダイレクトに(Your nose hairs are too long ...とかなんとか)言わないと通じない、とパックン

これは正しいことは正しいけど、ちょっと違うとも思う。

英語を学ぶ、ということはダイレクトに言わないと通じないような鈍感な(あるいは日本人の常識が通じない)連中と 付き合うということ。その意味では正しい。

しかし一方で、「鼻毛が出ている」なんてこと言わせるなよ!という 場面だって確かにある。婉曲な言い回しだっていくらでもある。 アメリカ人はダイレクトな言い回しが多いが、イギリス人は婉曲な言い回しも多い気がする。 鼻毛カッター!

だから、「作法」としては釈由美子の言い方も大いに「あり」だと思うし、むしろ好ましかった。 それを「バツ」とはかわいそう!


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2006年01月08日
[ことば]

正露丸

正露丸が「征露丸」、つまり日露戦争に端を発するのは知っていましたが、てっきり登録商標だと思っていました。しかし、違うんですね。

名前やデザインそっくり 正露丸ごたごた半世紀 [産経 06.01.08]
最高裁は(昭和)49年に「『正露丸』という言葉は(昭和)29年当時すでに長年にわたり多数の業者によって使用されており、一般名称に過ぎない」との判断を示した。現在も30を超えるメーカーにより製造が続けられているのは、この結果に基づいている。.... [強調は筆者]
大幸薬品HP http://www.seirogan.co.jp/ (ラッパのマーク)
和泉薬品工業HP http://www2.osk.3web.ne.jp/~seiro/ 「正露丸一筋に70余年」


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